STORY
乱世の鎌倉時代。
仏道の正師を求め、宋に渡った道元(中村勘太郎)は、如浄禅師のもとで修業を積み、ある夏の夜明けに悟りを得た。
「あるがまま、自然の流れに身を任せ、ただ坐るのみ」・・・只管打坐(しかんだざ)
帰国した道元は、荒れ果てた人々の心を救うべく、禅の教えを広めようとして・・・。

REVIEW
禅宗の1つである曹洞宗の開祖・道元の一生を描いた歴史ロマンです。
映画としては、めずらしいジャンルかと思います。
物語は、高橋恵子演じる母が、8歳の道元に
「この現世の中で、なぜ、人は争い、病の苦しみ、死の苦しみから逃れられないのでしょう? あなたにその苦しみから抜ける道を見つけてほしい。」
と言うところから始まります。
道元が見つけたその抜け道とは、只管打坐(しかんだざ)・・・すなわち、ひたすら坐禅すること!
来世で仏さまに出会っても意味はない。現世で出会わなければ・・・。
そのためには、ひたすら坐禅するのみ・・・。
この映画は、そんな教えを一生懸命広めようとしたお坊さんのお話なんですねぇ。
思えば、鎌倉時代は乱世でした。
もちろん、現代みたいな民主主義もなければ、人権すらない時代ですから、そりゃぁ、生きていくってことは、辛くて、辛くて、理不尽で、戦いや流行病なども次々起こるし、命の重さなんてとっても軽い時代だったでしょうね。
そんなとき、「こうすれば、楽になるよ♪」みたいな心の持ちようは、きっと大変な救いだったのだと思います。
世界恐慌だ、大量失業だ、新型インフルエンザだ、地球温暖化だ・・・
なんだかお先真っ暗な世の中。
自然を破壊して発展に発展を遂げてきた文明社会が、消費に消費を重ねて、行き過ぎた経済至上主義に偏って・・・
さぁ、どうする?って言われても、先行き不透明。
どうしたらいいか?なんてわかりましぇ~~~ん!!
私も坐禅でも組んで、その答えを見い出してみようかしら?
なんて思わなくもない映画でした。
道元役の中村勘太郎の堂にいった演技は、道元がのり移ったみたいで素晴らしかったです。
執権・北条時頼役の藤原竜也は、なかなか出てこないので、ファンは気をもんでしまうかもしれませんね。
何はともあれ、この閉塞感、先行き不透明感が蔓延するいや~なムードの中で、精神世界の扉を開いてみれば、明るい未来が見えるかもしれません。
新年にふさわしい映画♪
公開は、2009年1月10日(土)です。
そんなわけで、映画
「禅 ZEN」・・・この映画のアンチエイジング度は、±0歳でした。