STORY
1学期の終業式を終えて、自宅に帰った中2の田村裕(小池徹平)は、信じられない光景を目にした。
玄関には〈差し押さえ〉と書かれ、家財道具がすべて外に出されていたのだ。
大学生の兄(キングコングの西野)と高校生の姉(池脇千鶴)も帰宅し、3人がそろったところに、自転車に乗った父(イッセー尾形)がやってきて、こう言った。
「いろいろ大変だとは思うが、これからは、おのおの頑張って生きていってくれ、解散!」
突然、バラバラになった田村家。
裕は、その晩から通称「まきふん」と呼ばれる滑り台のある公園で暮らすことになって・・・。

REVIEW
原作は、お笑いコンビ麒麟の田村さんの自叙伝。
話題になっていたので、私も大体のストーリーは見聞きしていました。
でも、原作本もテレビドラマも見ていなかったので、本当のところどんな暮らしだったのだろう?とちょっと半信半疑。
突然、自宅が差し押さえられ、お父さんには、「解散!」と言われて、公園暮らしになってしまったと聞いてはいたけど、そんなことホントにあるはずもないだろうなんて、思っていましたし、映画もどんなもんだろう?とあまり期待してなかったのですが・・・
いや~よかったです~!!!
麒麟の田村さんは、現在29歳。その人が14歳のときの話ですから、この話は、昭和じゃなくて平成の話なんですよね。
田村少年は、本当に公園でひとりで暮らすのだけど、やがて友人の知るところとなり、しばらくは、その友人の家で暮らします。でもやっぱり、兄弟3人で暮らすのがいいだろうって周りのおとなたちが考えてあげて、神社で(のちに万博公園で)暮らしていた兄と姉と3人で暮らせるようになりました。
映画は、そこで終わりではなくて、3人で暮らせるようになってから、田村少年に襲ってきた喪失感や絶望感と、そこから抜け出し、明日への希望に向かって生きていくまでを描いていました。
ふつうに家族5人で暮らしていたころの回想シーンが、ときどき出てくるのですが、それが効果絶大で、涙をさそうだけでなくて、田村少年の心の変化と成長をよく描いていたと思います。
小池徹平くんは、中学生という役をよくこなしていたと思うし、こころの動きがよく伝わってきました。
ほかのキャストも、お兄さん役のキングコングの西野さんも、お父さん役のイッセー尾形さんも、民生委員役のいしだあゆみさん、宇崎竜童&田中裕子夫妻も、よく似合っていました。
年のせいか、人情とかそういうのにも泣かされましたし、何より、家族そろって食卓を囲むという平凡な生活の大切さ、いとおしさを、いっぱい感じることができて、涙でした。
そんなわけで、映画
「ホームレス中学生」・・・この映画のアンチエイジング度は、4歳の若返りです。