STORY
ソ連がアフガニスタンに侵攻していた1980年代のアメリカ議会の実話をもとにした映画。
チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、お酒と女性が大好きな下院議員。
そのチャーリーは、反共産主義者の大富豪未亡人ジョアンヌ(ジュリア・ロバーツ)から、アフガニスタン難民についての話を聞く。
難民の悲惨な実情を知ったチャーリーは、議会をうまくいいくるめて、予算をぶんどり、イスラエルなどから大量の武器を購入。それをアフガニスタンのゲリラに横流しし、その結果として、ソ連軍を撤退に追い込んだという話。

予告編はコメディっぽかったですが、実はものすごくシニカルな内容。
タリバーンを支援してソ連軍をアフガンから追い出したはいいが、結局そのタリバーンにアメリカは今も苦しめられている・・・だからもう笑うしかないや~みたいなノリで作られたコメディのように思いました。
今までどちらかというと聖人君子的な役回りの多かったトム・ハンクスのハメをはずした演技は一見の価値ありかと思います。
つけまつげに厚化粧の大富豪を演じるジュリア・ローバーツは、なんだか江波杏子に似てきました。
「魔法にかけられて」のヒロイン、エイミー・アダムスが美人秘書役で出ています。
ソ連軍のアフガン侵攻なんて、もう忘れかけている人も多いかもしれませんが、それを理由に日本はモスクワ五輪をボイコット、マラソンの瀬古や柔道の山下は男泣き。
そして、アメリカの支援でアフガンは、1989年ソ連を撤退させ、その年ベルリンの壁は崩壊しました。
ところがその後、アメリカ同時多発テロが起こって、今度はアメリカがアフガンに侵攻…という具合に歴史は流れていきます。
主人公のチャーリーが、物語の最後で、アフガニスタンに教育支援する予算をとれなかったことを「最後にしくじった」と言っていましたが、その言葉の意味することが、今もアメリカに暗い影を落としているわけです。
繰り返しになりますが、コメディのようで、実はコメディでない・・・アメリカの今の悩める姿を皮肉っているすごい映画です。
そんなわけで映画
「チャーリー ウィルソンズ ウォー」・・・この映画のアンチエイジング度は3歳の若返りです。